国家標準まで辿り着ける繋がりがあるということ

計測器を使用する上でほぼ欠かせないものとして、トレーサビリティが挙げられます。これは計測の精度に関係し、国家標準にまで辿り着けることを指します。日本での計測分野は、物理的な長さや電流、圧力など数多くあります。そして、その全てに標準が設けられていて、国家標準器という特別な設備が正確な計測をすることができます。そのため、国家標準器が出す値を元にして校正をすれば、その計測器は正しい値に近い結果を出すことができるようになります。しかし、国家標準器を使用しながら直接校正をするわけではありません。国家標準器は分野ごとに1つしかないので、何千何万とある計測器を校正するのは現実的ではないからです。したがって、国家標準器を元にして、別の標準器を用意するのが基本です。ただ、それだと国家標準器との直接な繋がりがないため、本当に国家標準を元にしているかどうかはわかりません。そこで、別の標準器を含めた全ての繋がりを記録し、国家標準に辿り着けることを証明することが大事になってきます。そして、繋がりが途切れずに国家標準まで辿り着けられれば、トレーサビリティがあるということになります。

2次標準器を使用して校正を行うのが基本

日本では計量に関する制度があり、それを活用すれば、トレーサビリティがあることを証明できます。日本では、国立の産業技術総合研究所が国家標準器を保有しています。その国家標準器を元に、校正事業者が校正を行い、2次の標準器を用意します。その2次標準器を元に、事業用の計測器の校正を行うのが基本的な形です。ただ、中には2次標準器を参考にし、3次の標準器を使用する場合もあります。その場合も基本的な部分は変わらず、国家標準に至るまでの繋がりさえ証明できれば問題はありません。

規格の認定を受けるために必要となる

2次標準器を用いて校正を行う校正事業者は、国からの認定を受けています。そのため、2次標準器は国家標準と繋がっていることは、事前に明らかになっています。したがって、その2次標準器を元に校正をすれば、トレーサビリティがあることは証明できます。校正事業者に依頼した場合は、2次標準器と国家標準の繋がりを含めた、全部の繋がりが証明できる書類を受け取れます。証明書類は主に、何らかの規格の認定を受ける際に必要となります。日本の国家標準は、国際的な規格にも対応しています。そのため、国家標準まで辿り着けることが証明できれば、規格の要求を満たせるわけです。

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